その伍拾八 循環・・第六感
【循環・・第六感】
 前回は、日常的に虚像を自分の本当の顔や姿だ!と思い込んでいる鏡の錯覚世界から、真実の姿を見ることができるように、自分の感受性を磨いて「真澄の鏡」にしましょうと言うお話しをしましたが、今回は「第六感」のお話しをしたいと思います。 

真澄の鏡
予感第六感
●五感の危機的環境・・!
 私たちのカラダには、基本的な感覚器としての五官(=五感)があります。すなわち眼は視覚、耳は聴覚、鼻は嗅覚、舌は味覚、皮膚は触覚を司り、すべて生きるために必要な情報を外界から取り入れる「センサー(受容体)」の役目を果たしてくれています。そして取り入れた情報は、脳(=意識・思考)によって総合化し、意のままに手足やカラダを動かして行動しています。
  しかし、ここ半世紀足らずで、社会や生活・情報など私たちの五感を取り巻く生命環境は激変しています。テレビやパソコン・携帯電話などの、発光画面による色彩感覚の狂いをはじめ、文明の利器の飛躍的な進化と五感を過剰に刺激する情報によって、五感の感受性は極度に落ちています。五感を磨くことも大事ですが、それ以上に「五感に触れる情報を如何に自分が選択するか?」が重要なのです。
●虫の知らせに敏感に・・!
 五感・・これらはすべて「肉体を通して得られる感覚」です。第六感とは、これらの五感を越えた感覚を指す言葉で、インスピレーション・勘・直感・霊感等とも呼ばれ、英語に訳すと a sixth senseと言います。
  科学的にはその存在が解っていないものの、超常現象やいわゆる超能力の一種として認識される「知覚能力」を言い「虫の知らせ」とも呼び誰にでも存在します。
  自分や家族・恋人の命に危険が迫った時に「虫の知らせ」が起きたり、電話がかかってくる前にベル音を予知したり、その人をふと想っていたら電話がかかって来たりするなど直感的な飛躍により、危機察知や予知が起こる場合もあります。
  いずれも五感を超えた、精妙な地磁気や超音波・電磁波や微香・気配・意念などを感知 する感性が働いているようです。
●自分という大自然を耕す・・!
 インターネットやメールなど情報通信の発達は確かに便利ですが、単なるデータベースの情報に振り回されたり、何かに拘り過ぎたり、勝手な思い込みがあったり、これはこうだと自分の常識で決め付けて、五感にとらわれ頭で考え過ぎていないでしょうか?
  第六感を磨くためには、私たち自身のルーツが大自然の一部であることを体感する事で一度、頭を空っぽにする・・つまり自然と言うソフトを、改めて脳にインストールし直すことが必要です。
  私たちの生命の根本は、自然界の「愛」や「エネルギー」など、無限の知恵の循環によってひとり一人が生かされています。心身を自然体にして「未だ見ぬ感性と出会う」ためにも、熊野の大自然の中に静かに身を置き、自分を耕してみましょう!
 

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