その四拾弐 LOHASマインド(4)
【LOHASマインド(4)】
NPO法人 熊野生流倶楽部 代表 満仲雄二
 風薫る5月・・・山々では若葉が一斉に芽を吹き、野辺の緑は滴るように陽光を浴びて、生命いっぱい輝いています。前回は「土」に学ぶLOHAS(ロハス)をお伝えしましたが、今回は「光」をお手本にお話ししたいと思います。

●不滅の内なる希望の光を・・!
 熊野では、毎年節分が過ぎた2月6日の夜半に「御燈祭り」と言う、勇壮な男達の火祭りが行われます。今年は特に「始まりの子年」・・その炎は「聖なる光」として、より一層の輝きを増しました。世の中はよく「一寸先は闇」と言われますが、闇夜のように混沌と紆余曲折する現代社会の中で、自らの心の中にある希望の光をしっかり出して道を照らしていきましょう。自らの源に光る自然のひかりは、四方八方に輝きわたり世を照らすのです。
●森羅万象を育む太陽の光に感謝・・・!
 太陽の光や熱は、地球上すべての生き物の「命の素」になっています。光は秒速約30万km(=1秒間に地球7周半)のすごい速さですが、その太陽の光でも、地上に到達するには8分20秒もかかります。ちょうどジャンボ機では17年、新幹線の速さでは80年(人の一生)もかかるのです。さらにその光が、太陽の中心部から表面に現れて来るのには、何と100万年もかかっているのです。
 ・・と言うことは、今私たちが日々恩恵を頂いている太陽の光は・・人類の歴史からすれば、縄文時代より遙か以前の気の遠くなるような過去に生まれた光なのです。また、太陽系の家族の冥王星までは光でも約5時間半、北極星まで約400年、アンドロメダ星雲まで230万年もかかることからも、宇宙に比べれば私たち人間の小ささはまあ、塵にも満たないことが悟れます。
●LOHASは、光のこころで・・・!
 昔々日常生活の中で、朝起きて雨戸や木戸を開けてお天道様(オテントサマ=太陽)に手を合わす姿が、日本の至るところの家庭で見られましたが、最近はほとんど目にする事がありません。我がモノ顔で地球上の自然を利用して壊し、当たり前のように太陽の光を浴びて意識もせずに空気を吸っている私たちは、一体何者なのでしょう?本当に生きているのでしょうか?自然に生かされているのでしょうか・・・?
 誰の中にも等しく魂の自然の光が燃えており、尽きることなく「不滅の光」が輝いているのです。天地自然に自らの心の在り方をしっかりと照らし合わせ、いのちの力やその熱を忘れず、どこまでも真っ直ぐに進む「永遠の光」の如く、命の光を見失わないようにしましょう!
 内なる光を素直に信じ、心に光を満たして自然に周囲を照らしたいモノです。

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