その参拾五 LOHAS(ロハス)の波動
【LOHAS(ロハス)の波動】
NPO法人 熊野生流倶楽部 代表 満仲雄二
 蟻の熊野詣でから約千年経った今、世の中は、LOHAS(ロハス)ライフ。ココロとカラダと地球にやさしい生き方が問われていますが、我良しの人間の勝手気ままで快適な生活の延長上に、そんなモノは存在しません。LOHASは、まず自分自身の生き方や在り方、自分以外のモノとの関わり方を根底から見つめ直し、生活価値観を変えないと、何も始まらないのです。


●生きることへの神秘の旅・・熊野詣で!
 熊野通信の視点は、今から千年前の昔「なぜ?遠く不便な紀伊半島の僻地の熊野」まで「一体どんな用事?」があって、京都から上皇や貴族そして全国から老若男女までもが、熊野詣でに出かけていったのか?と言うことへの謎解きなのです。今も昔も、自分の思い通りに生きることのできる人などなく、誰もが日常生活に限りない不安を抱え、世の中の理不尽さを味わわなければならないことに変わりありません。その事実を事実として自分がしっかり受け止め、人生とはそのようなものなのだと、この世を生きる覚悟を決めることが大事なのです。自然に学び生まれ変われるとされる熊野詣では、そのためにも長い道のりの困難や試練を一歩づつ越えて得る喜びを、自らが体感できる再生の旅だったのです。因みに病気も生き方の結果であり、人生の生き様も「一度死ななきゃ治らない!」とは、よく言われる言葉ですが、今人類が直面している、地球温暖化問題に対しても同じ事が言えます。
●自然に対する礼儀を守って・・!
 もともと日本人には、大自然に対する畏怖の念や感謝がありました。私たちの命を支え自然の恵みを与えてくれる、海や山や森や川などの大自然を八百萬の神様と崇め、私たちを育ててくれている、母なる大地・自然・地球を尊敬して、自然と共生して暮らしていました。しかし、この何十年かはすっかり自然への礼儀を忘れ去り、我がモノ顔に生きて自然の摂理を壊しているのです。これでは、大自然の八百萬の神様からの天罰が来ても当然の結果と言え、日本が元気が無いのも当たり前なのです。今や日本は、自然も含めたすべての生き物の「安全」。そして、山や川も含めた「健康」。さらに、そこから培われる「美意識」と言う自律神経が切れて、まさに、神様の経路がメチャクチャに壊れているのです。

 ・その壱〜その参拾
 ・その参拾壱 自らを生き抜く

 ・その参拾弐 自らを飛翔する

 ・その参拾参 汝(あなた)思う、ゆえに我(わたし)あり

 ・その参拾四 森羅万象を貫く光

●地球からは逃げ場なし・・!
 異常気象を始めもう何事が起こっても不思議ではない地球。人間の思うとおりになることはなく、思うにまかせないことが必然的に降りかかってくる現代社会・・外界のせわしなさや経済システムに支配されてしまった現代人のこころ。自分自身のこころが抱いている宇宙のリズム・自然のリズムを取り戻すために、自分の内側にしっかり目を向けていきたいモノです。LOHASの意識の波動は、その苦難や試練をひとり一人が引き受けようとしているか?・・を問うています。

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