その七拾弐 玉の光と波動
【玉の光と波動】
 前回は、エゴやワガママの自分流の人生では、後ろを振り返ったら誰もついて来ず、独りぼっちで人が信じられない人生になるので、努めて自分自身の思惑から離れましょう!と言うお話をしました。今回は、本来一人ひとりのこころに備わっている、三種の神器の宝のひとつ・・「玉」についてお伝えします。

玉石
玉石
●三種の神器「玉」とは・・・!
 神々の時代の天孫降臨の時に、天照大神から授けられたとする「玉・剣・鏡」を指して、三種の神器(さんしゅのじんぎ)と言います。日本の歴代天皇が継承してきたとされる三種類の宝物がこれで、その一つの玉は、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と言い、神話の天の岩戸隠れの際に、玉祖命が玉を作り、八咫鏡(やたのかがみ)とともに、榊の木に掛けられた大切なものなのです。
 神様の依り代のひとつとして、玉=勾玉は「仁」を表わしており、仁は人はイコールと書く ように、相手も自分も無く生命すべてを慈しむ「愛のこころ」を意味しています。
●玉は霊魂に通じる・・・!
 「玉」と言えば、ビー玉やパチンコ玉、水玉や目玉、あめ玉や玉子など、丸いものを指しますが、同時に天球や地球の「球(たま)」、さらに霊魂の「魂(たま)」にも通じています。従って、天皇の三種の宝物はその象徴であり、私たち一人ひとりの内奥に、玉=魂が潜在しており、それが地球の生命体としての魂と響き合っているのです。
 玉は「美しい、優れた、尊い、りっぱな、混じりけが無い・・」と言う意味からも、大変希有で貴重なものですが、その玉も磨いてこそ、その固有の光りを輝かせるものなので、私たちも自分の魂をしっかり磨き、心の岩戸を開いて魂の根源の光りを発揮したいものです。
●熊野に置いてある玉石・・!
 根の国熊野には、古来からその玉の石が、玉置山玉石社に祀られています。最近ではヒーリングスポットとして、災執迷縛に疲れた現代人に紹介され、訪れる人々も年々増えて来ていますが、単に物見遊山の興味本位やご利益信仰で行っても仕方ありません。
 大切な事は、如何に地球の魂としての「玉石」の発信する、森羅万象の生命波動の周波数に、自らの在り方を調律するか?なのです。
 自らへのとらわれやこだわり、偏りを修正する為にも「千が峰トライアングルの旅」は、まず魂再生の入り口の第一歩として、その熊野玉置山・玉石社に、身を置くことから始まるのです。

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