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その79「人生に熊野を・・!」

前回は、私たちが無意識に呼吸している、一瞬一秒の息の積み重ねを日々大切に意識して、「時つまり呼吸が神である」ことに気付きましょう・・・!と言うお話をしました。

神と出会う経路(みち)・・熊野古道

今から7年前の2004年7月に、熊野古道が祈りの道として世界文化遺産に登録され、その道の意味を先人達が残した「現代人の神経の再生回路」だとお伝えしてきました。

それは、ふだん私たちが生きる身の回りの環境が、人間関係の憂いや、経済的な不安、また健康上の悩みなど、自分の考えが中心で起こっている出来事なのに、無神経にそれに気付かず、目先の欲得損で他(=外)のせいにしてしてしまう・・私たちの陥りやすい弱さを、見つめ直せる「再生への回路(=道)」だと言う事でした。

自分の考えに捕われ、拘り、偏っているからこそ、目の前の現実が変わらない訳で、古代の知恵熊野詣ではその自分を一旦はずす為にも、ちょうど程良い距離にあるのです。世の中の鎧兜をはずして、大自然の中にありのままの自分を、誰もが映し出すことができるのです。

神経衰弱する現代社会

電気回路が生活の基盤となって、何不自由無く当たり前のように動いている日常、居ながらにしてコンピュータのネットワークで全世界の情報が、誰でもどこでも取り出せる便利な近代社会。

しかし、先の未曾有の大震災は、私たちの足元を一気に一瞬にして流し去ってしまいました。今、根底から私たちに問われていることは、「一体何が大事なのか?」と言うことであり、大自然の脅威の前に、なす術も無い私たちの生き方や現代社会の在り方なのです。自然から遊離していのちの神経の自然回路を失い、便利な電気回路にあらゆるものを置き換え、委ねてきた結果だと言えます。

流れは変わった・・・!

今求められることは、先人達が大切にしてきた、日本の伝統的な息づかいである、親切や正直、誠実や感謝などの生き方で、この自然なる神経回路を取り戻すことが何よりも先決であり、その上に新しい真の絆を結ぶ世の中を創り出していくことなのです。

もう熊野古道を、興味本位の観光や物見遊山で歩く時代は、終わったのです。人生に熊野を・・!

特別熊野塾を開催いたしました。

その80「人生に熊野を・・(2)」

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