【熊野通信】その弐拾参 《自ら選んだ道》
 前回は「一度出会ったら、決して別れることのない出会い」つまり出会う前から、すでにその人に出会っていると言う「再生の絆をもった」出会いや、あなたの身の回りに起こる出来事の妙についてお話ししました。さて、今回はなぜそうなるのか?と言うお話しをさらに進めます。
●全てはうまく行っている?・・あなたの人生!
 よく考えてみて下さい、あなたがいなければ、あなたの人生は今存在しないのです。
その喜びも苦しみも、焦りや悩みも・・・あなたが今生きているからこそ!なのです。
そして、あなたの人生のシナリオは、実はあなた自身が生まれてくる前に「自分ですべて描いたのだ!」と言えば、驚かれるかも知れませんが・・・!
これは、良きにせよ悪しきにせよ、すべてが自分で作った人生ドラマの課題解決プログラムなのです。その中での人との出会いや出来事の意味とは、自分が出演をお願いした通りの役割と役どころで、その人に登場願ってその時出会い、またその事件や病気が、その時現象としておこっているのです。
●いつも原点を問い、原点に回帰するチカラを!
 しかし自分の人生が、どうも意にそぐわない?思い通りに行かない?どうも損をしてばかり?腑に落ちない?など、そんなことをいつも思っていませんか?
シナリオを作ったのは、自分自身なのに・・・?それは、その問題の奥底にある真の課題から、目をそらせて見過ごしているからなのです。その場合、人生をドラマとして自分から離れて、あらためて自分を見てみましょう。
本来、熊野詣での意味はここにあり、自らの人生のルネッサンス(復興)への入り口として、熊野古道は古来よりその人の人生の原点や根本の在り方を、歩く内に人々に問いかけていたのです。
●真実の道を見つめましょう!
 宇宙の星々や銀河系も、太陽系の天体も地球も、地球の自然も動物も植物も私達も、すべてが絶え間なくめぐっています。生きている命で、止まっているモノはひとつとしてありません。大きな生命体系の流れの中で、ひとつひとつが生成流転しながら、新陳代謝し進化しているのです。自らが絵を描いた道の幸福への道しるべは、常に自らの根本にあり、もっと素直に!もっと謙虚に!自らの根本を見つめ信じる事なのです。いい人生は、自分を誤魔化さず自分や人を責めません。また、自分を素直に認め
大切大事にします。そして、何よりも「人にやさしく、人を大切に」していくものなのです。さあ、真実の「こころの声」に、耳を澄ませましょう・・!
NPO法人 熊野生流倶楽部 代表 満仲雄二
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