その七拾五 辛卯(かのとう)の心得
【辛卯(かのとう)の心得】
 前回は、自らの姿をカガミに映して、「カガミ−ガ(我)=カミ(神)」として、自分の中にある大いなる導きの光りに触れ、日々の自分を見つめ直しましょう!と言うお話をしました。今回は、旧暦のお正月でもあり、「卯年」の心得についてお伝えします。

導きの光
お燈祭り
●「辛卯(かのと・う)」の大転換・・・!
 ≪辛(かのと)≫は、十干の28番目で、唐辛子や辛抱など「からい」「つらい」と言う、意味があります。「新」も同じグループですが、新しいことが生まれるための苦しみに通じており、破壊的創造・・・つまり、根こそぎ刷新する厳しい「再生」を表しています。
 また≪卯(う)≫は、十二支の4番目で季節で言えば「春」になり、万物が地表から一斉に芽を吹き出し茂る状態を表しています。さらに「卯」は、両扉を押し開く姿でもあり、新しい未知の世界が拓いて行く予感を秘めています。
 その意味からも総じて辛卯年は、「何が起こっても不思議じゃない」・・・善き種も悪しき種も、今までに潜在する課題や蓄積されたエネルギーが、一気に表に吹き出す「大転換の世相」なのです。
●災執迷縛のアンバランス・・・!
 世界的な閉塞感の中、西暦新年が明けて、地球的規模でアチコチに災執迷縛のざわめきが起こっています。昨年から続く新型ウイルスによるインフルエンザの猛威。他方、渡り鳥が原因の鳥インフルエンザの蔓延。これらは、気象異状によるウイルスの生存圏の変化がもたらしています。またハルマゲドンならぬ、スノウマゲドンと呼ばれる 欧米の大豪雪。日本でも日本海側では記録的な豪雪で北は真っ白・・・反対に南は灰色に染まり、九州では、新燃岳の爆発的噴火で火山灰や噴石が降り注いでいます。
 このような、火(カ)と水(ミ)による大転換の仕組みは人の心にも及び、古代文明発祥のエジプトやアフリカでは、真実を知った民によるクーデターが激しく起こり、人心も大いに乱れていつどこへ飛び火するか知れません。   
●私たちの気持ちは、地球の気持ち・・・!
 いよいよと始まり出した大転換の現象に「備えあれば憂い無し」で臨むことが肝心ですが、すべての転換は、地球的規模だから地球上どこに居ても同じ事・・・。
 大事な事は、「自らのこころの環境を調和させること」であり、地球環境の大転換は、私たちのこころが、そのまま地球と言う≪鏡≫に映っているだけなのです・・!

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