その六拾六 あるがままの熊野
【あるがままの熊野】
 前回は、大自然とのムスビの仕組みを教えてくれる熊野の神々(牟須美)は、LOHAS(ロハス)の神々だと言うことをお伝えしました。日常の生活で行き詰まったり、悩んだり不安や不信になって、心の幸せが感じられなくなったら、一度千年前の智恵の道「心の原郷・熊野」を訪ねて、人生をリフレッシュして見ましょう!

ありのままに
ありのままに
●祈りの道「熊野古道」は神経回路
 世界文化遺産の熊野は「祈りの道」として、ユネスコから5年前に指定を受けています。石にも木にも草々にも霊魂を感じ、大自然そのものに祈りを捧げると言う、原初のアニミズムの信仰です。祈りには心のよりどころを求める気持ちが強く現れますが、その気持ちの原点は、生まれて間もないころ生きるために、無意識に母親を慕った「あの本能的な気持ち」と深く関連しています。
 それは国や民族を問わず、神話として普遍的に記憶された一つの生命現象であり、本能的な神経回路として、私たちを「祈りの行動」へと向かわせるのだと思います。古来から多くの人々が訪ねた熊野古道は、文字通り「神への経路(みち)」であり、自分のカラダの内側に、神経回路として生まれたときに授かり記憶されているのです。
●あるがまま・なるがままに・・!
 祈りを捧げるとき自己意識が働き、アーでもないコーでもないと、欲特損が絡んだり、他人との関係が絡んだりして、心が曇って来ますが、「ふと!心に浮かんだ直感」は案外正しく、後から頭でいろいろ迷い悩んで考え過ぎたことは、行動した結果間違っている場合も多いものです。
 古くから「成り成りて成る」と言う教えがあるように、春が来れば草木や花は自然と咲き、鳥や蝶々も飛び回り、無理矢理そうしようと自己意識で考えても「時」が来ないと何事も動かないし、実らないことがよくあります。
 大自然のムスビの真理には、理屈も解釈も無くただ「あるがままが真理」であり「なるがままが真理」なのではないでしょうか?水の流れのように、サラサラと思うままを何のこだわりも無く為して、幸せな生き方をしたいものです。
 

| TOP | 熊野塾 | イベント | 熊野通信 | 倶楽部情報 | 与太がらす |