その八拾壱 人生に熊野を・・(3)
【人生に熊野を・・(3)】
 東北大震災から早くも5ヶ月が過ぎましたが、未だ目 の当たりに見る生命危機の光景や、遅々として進まない復興対策に、苛立を感じる方も多いと思います。明日と言わず今日の我が身、我が事として今起こっている異変をとらえましょう。

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●災執迷縛の世の中で・・
 大自然の異常気象や天変地異をはじめ、金融経済システムの崩壊など、今世の中が環境的異変を迎え、社会基盤が根底から揺らぎ始めました。
 私たちが謳歌して来た近代文明の花は、想定外の出来事の前に、多くの矛盾を投げかけながら、なす術も無く、その花や実はどんどん色あせつつあります。
 個人生活を見ても、人間関係の絆が寸断された孤独や無関心、原発事故での健康不安、経済悪化への不安など、原点の「いのち」を軽んじた結果、災執迷縛の渦に私たちは巻き込まれているのです。
●失われている生命感・・・!
 そのような中で「一体世の中どうなっていくのか?」と、考え右往左往するのは、勝手気ままな私たち人間ですが、今直面している問題は、もっと宇宙や地球規模で変化が起こっているのです。
 花が枯れ、実を結ばない原因が、目に見えない根っこにあるように、今こそすべての生命の根っこが「何に繋がっているのか?」に、想いを巡らす時が来ています。
●目の前の、ど真ん中に「く・ま・の」が!
 先月末、大々的に日本中の電波がアナログ波からデジタル波に変わり、戸惑われた方も多いと思いますが、今や世の中は、ほとんどコンピューターが生活の基層になっているのです。仕事や家事・用事や行事などのその場面を見ていますと、誰もが携帯電話やパソコンを持ち、メールやり取りなど、日々ほとんどの人が、一度はパソコンに向っている姿が日常的に見られます。
 そこで・・・「キーボードのど真ん中をご覧下さい・・・!」《H・J・K》のボタンに、ひらがなで《く・ま・の》と書かれています。目には見えない世界観や生命観を持つ「熊野」が、明治時代に決められた配列で、現代のコンピューター社会の「ど真ん中」に、しっかりと刻まれているのです。今こそ・・・「人生に熊野を・・・!」

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